心の風邪/うつ病


最近,朝起きても会社に行くのがおっくうと感じる,テレビを見てもつまらない,なぜかやる気がおきない,よく眠れない,こんなことありませんか。
もしかしたら,それはうつ病かもしれません。
うつ病は特別な病気ではありません。
国内の全人口の5%がこの病気の患者であるという説もあるくらいです。
つまり,誰でもかかる可能性のある「かぜのような疾患」とも言えます。

■ どんな症状がでるの?
多くの患者さんが,朝起きたときに症状が強く,時間がたつにつれ,次第に軽くなっていくのが特徴です。
しかし,夕方になったからといって,うつ病が治ったわけではありませんので,その点注意が必要です。
2大症状は,「憂鬱感」,「興味・関心の低下」です。
このような状態が2週間以上続くと,うつ病の可能性があります。
誰しも憂鬱になることはありますから,それ程,気にすることもない場合もありますが,まずはセルフチェックしてみるとよいでしょう。

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■ 治療方法は?
まずは休養,思い切って休むことは大切です。
それから薬物療法の併用です。様々なお薬が開発され,治療方法は日々進歩しています。
気をつけていただきたいのは,気長に慎重に治療を行うことです。
人間の性格がすぐには変わらないのと同じように,症状が良くなったからといって完治したと勘違いしないようにしましょう。
とにかく専門の医師とよく相談しながら治療を行いましょう。

■ 病院に行きたくない!
「精神科の病院に行くのはちょっといや」という方は多いのではないでしょうか。
皆さんが考えられる程,敷居は高くないのですが,最初から大きな専門病院に行くのは確かに気後れします。
まずはお近くの通院しやすいメンタルヘルスクリニックや心療内科と書いてある医療機関に通院されるのもよいでしょう。
一生懸命我慢して,がんばった結果が,病気を悪化させただけというのでは,あまりにつらいではないですか。
「かぜのようなもの」と割り切って,医師に相談してみましょう。

■ 患者さんの周りの方々へ
うつ病はありふれた病気だと言いましたが,気をつけなければならないのは自殺です。
特になりたて,治りかけには注意が必要です。
自殺は発作的な場合が多く,もし様子がおかしいと感じたら,患者さんから眼を離さずに,できるだけ早く医師のところに連れて行ってあげて下さい。
さらに患者さんを励ますのは禁物です。
「がんばって」と声をかけることはかえって患者さんを追い込んでしまうことになります。
また職場では,職場復帰をあまり急がせずにじっくり治療してから働き始めないと,またぶり返す可能性もあります。

■ 結局どうしたらいいの?
うつは心のかぜと表現したように,治る病気です。
しかし,こじらせるとやっかいです。もしうつ病にかかったら早めに医師に相談することが肝要です。
うつ病にかかりやすい性格は,几帳面,まじめ,がんばりやさんと言われます。
ひとつのことをとことん思いつめてしまう,完璧を追い求める,それは悪いことではありませんが,完璧な人間はいません。
起きてしまった事を悪い方向に考えるのではなく,よい方向に考える。
つまり,夜の後には必ず朝が来る,悪いことがあれば,必ずよいことがあると物事を前向きに考えることも重要です。
規則正しい生活をして,適度な運動と快適な睡眠をとることが結果的にはうつ病の予防にもつながります。

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