生活習慣病について
昔,成人病,現在,生活習慣病といいます。年齢を経るから病気になるのではなく,生活習慣が原因で病気になるから,生活習慣病です。
3大疾患は,皆さんご存知の高血圧症・糖尿病・高脂血症ですが,今回は高血圧症についてご説明します。
■ 本態性高血圧症
腎臓疾患や肺疾患が原因で,二次的に発症する高血圧症を二次性高血圧と呼びます(全体の約10%)。
これに対して,原因がよくわからない高血圧症を「本態性高血圧」と呼びます(全体の約90%)。
我々がよく目にする雑誌の特集や新聞の健康記事欄に記載のある高血圧はこちらの「本態性高血圧」をさしている場合が多いと思います。
■ 原因はなんだ?
原因がわからないと言っているのに,原因を問うのは矛盾していますが,一般的に言われている危険因子は…
過食,塩分の取りすぎ,飲酒,肥満,喫煙,寝不足,運動不足,ストレスなどなど
つまり生活習慣の乱れです。
ここに書いた状況が一つ減るごとに高血圧症も発症しにくくなることは間違いありません。
■ 治療法は?
一旦,高血圧になるともう治らないと思っている方は間違いです。
早期に発見し,生活習慣を改めれば,正常な血圧に戻ることはめずらしくありません。
食事療法や適度な運動は,まず実施すべき治療法です。その上で,必要な場合に,薬物療法が用いられます。
このような治療法は全て医師に相談し,指導の下に実施すべきで,極端なダイエットなどを行うことはかえって危険です。
■ なぜ高血圧は問題?
血圧が高いからといって,すぐに体に大きな問題が発生するわけではありません。
たとえば,100mを全力で走れば,安静な状態にくらべ血圧は大きく上昇します。
問題は,日内変動(1日の血圧値の変動)があるにしても,慢性的に血圧が高い場合に,全身の血管をはじめ様々な臓器に負担がかかり,障害がおきてくることなのです。
■ 人間の体は血管だらけ
血圧が高いと,体中の臓器の血管に常に過大な負荷がかかっていることになります。
眼の血管,脳,心臓,腎臓など,人間にとって非常に重要な部分にダメージをじわじわと与えます。
心臓は過剰なエネルギーを必要とし,血管は高い圧を受けて肥厚化しやすくなり,血管の損傷が正常血圧の方に比較しておきやすくなるわけです。
長い期間,高血圧症を患ったあとに,眼底の血管が切れて出血すれば,失明の可能性があります。
脳の血管が切れると脳出血で死亡することもあり得ます。
恐ろしいと思われるかもしれませんが,多くの高血圧の患者さんは血圧が高くなり始めた時には自覚症状がありません。
従って,サイレントキラーとも呼ばれます。
健康診断などで血圧が高かった場合には,早めに医師に相談し,その後の治療方針について相談されることをお薦めします。
※ご注意※
株式会社リライフ