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生活習慣病について
  昔、成人病、現在、生活習慣病といいます。年齢を経るから病気になるのではなくて、生活習慣が原因で病気になるから、生活習慣病です。
3大疾患は、皆さんご存知の高血圧症、糖尿病、高脂血症ですが、今回は、高血圧症について、ご説明します。

本態性高血圧症
  腎臓疾患や肺疾患が原因で、二次的に発症する高血圧症を二次性高血圧と呼びます(全体の約10%)。これに対して、原因がよくわからない高血圧症を「本態性高血圧」と呼びます(全体の約90%)。
  我々がよく目にする雑誌の特集や新聞の健康記事欄に記載のある高血圧はこちらの「本態性高血圧」をさしている場合が多いと思います。

原因はなんだ?
  原因がわからないと言っているのに、原因を問うのは矛盾していますが、一般的に言われている危険因子は・・・・
  過食、塩分の取りすぎ、飲酒、肥満、喫煙、寝不足、運動不足、ストレスなどなど
  つまり生活習慣の乱れです。ここに書いた状況が一つ減るごとに高血圧症も発症しにくくなることは間違いありません。

治療法は?
  一旦、高血圧になるともう治らないと思っている方は間違いです。早期に発見し、生活習慣を改めれば、正常な血圧に戻ることはめずらしくありません。食事療法や適度な運動は、まず実施すべき治療法です。その上で、必要な場合に、薬物療法が用いられます。
  このような治療法は全て医師に相談し、指導の下に実施すべきで、極端なダイエットなどを行うことはかえって危険です。

なぜ血圧が高いと問題なのか?
  血圧が高いからといって、すぐに体に大きな問題が発生するわけではありません。たとえば、100mを全力で走れば、安静な状態にくらべ血圧は大きく上昇します。
  問題は、日内変動(1日の血圧値の変動)があるにしても、慢性的に血圧が高い場合に、全身の血管をはじめ様々な臓器に負担がかかり、障害がおきてくることなのです。

人間の体は血管だらけ
  血圧が高いと、体中の臓器の血管に常に過大な負荷がかかっていることになります。
  眼の血管、脳、心臓、腎臓など、人間にとって非常に重要な部分にダメージをじわじわと与えます。心臓は過剰なエネルギーを必要とし、血管は高い圧を受けて肥厚化しやすくなり、血管の損傷が正常血圧の方に比較しておきやすくなるわけです。長い期間、高血圧症を患ったあとに、眼底の血管が切れて出血すれば、失明の可能性があります。脳の血管が切れると脳出血で死亡することもあり得ます。恐ろしいと思われるかもしれませんが、多くの高血圧の患者さんは血圧が高くなり始めた時には自覚症状がありません。従って、サイレントキラーとも呼ばれます。
  健康診断などで血圧が高かった場合には、早めに医師に相談し、その後の治療方針について相談されることをお薦めします。


心の風邪/うつ病
  最近、朝起きても会社に行くのがおっくうと感じる、テレビを見てもつまらない、なぜかやる気がおきない、よく眠れない、こんなことありませんか。もしかしたら、それはうつ病かもしれません。うつ病は特別な病気ではありません。国内の全人口の5%がこの病気の患者であるという説もあるくらいです。つまり、誰でもかかる可能性のある「かぜのような疾患」とも言えます。

どんな症状がでるの?
  多くの患者さんが、朝起きたときに症状が強く、時間がたつにつれ、次第に軽くなっていくのが特徴です。しかし、夕方になったからといって、うつ病が治ったわけではありませんので、その点注意が必要です。2大症状は、「憂鬱感」、「興味・関心の低下」です。このような状態が2週間以上続くと、うつ病の可能性があります。
  誰しも憂鬱になることはありますから、それ程、気にすることもない場合もありますが、まずはセルフチェックしてみるとよいでしょう。
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治療方法は?
  まずは休養、思い切って休むことは大切です。それから薬物療法の併用です。様々なお薬が開発され、治療方法は日々進歩しています。
  気をつけていただきたいのは、気長に慎重に治療を行うことです。人間の性格がすぐには変わらないのと同じように、症状が良くなったからといって完治したと勘違いしないようにしましょう。
とにかく専門の医師とよく相談しながら治療を行いましょう。

病院に行きたくない!
  「精神科の病院に行くのはちょっといや」という方は多いのではないでしょうか。皆さんが考えられる程、敷居は高くないのですが、最初から大きな専門病院に行くのは確かに気後れします。
まずはお近くの通院しやすいメンタルヘルスクリニックや心療内科と書いてある医療機関に通院されるのもよいでしょう。
  一生懸命我慢して、がんばった結果が、病気を悪化させただけというのでは、あまりにつらいではないですか。
  「かぜのようなもの」と割り切って、医師に相談してみましょう。

患者さんの周りの方々へ
  うつ病はありふれた病気だと言いましたが、気をつけなければならないのは自殺です。特になりたて、治りかけには注意が必要です。自殺は発作的な場合が多く、もし様子がおかしいと感じたら、患者さんから眼を離さずに、できるだけ早く医師のところに連れて行ってあげて下さい。
さらに患者さんを励ますのは禁物です。「がんばって」と声をかけることはかえって患者さんを追い込んでしまうことになります。
  また職場では、職場復帰をあまり急がせずにじっくり治療してから働き始めないと、またぶり返す可能性もあります。

結局どうしたらいいの?
  うつは心のかぜと表現したように、治る病気です。しかし、こじらせるとやっかいです。もしうつ病にかかったら早めに医師に相談することが肝要です。
うつ病にかかりやすい性格は、几帳面、まじめ、がんばりやさんと言われます。ひとつのことをとことん思いつめてしまう、完璧を追い求める、それは悪いことではありませんが、完璧な人間はいません。
  起きてしまった事を悪い方向に考えるのではなく、よい方向に考える。つまり、夜の後には必ず朝が来る、悪いことがあれば、必ずよいことがあると物事を前向きに考えることも重要です。
規則正しい生活をして、適度な運動と快適な睡眠をとることが結果的にはうつ病の予防にもつながります。


「睡眠」について
適切な睡眠とは?
  人間にとって睡眠はとても大切なものです。「眠るのが趣味です・・・という程よく眠れます」、「気持ちよく眠れた」、「すっきり目覚めた」という健康な方がいらっしゃる一方で、「寝つきが悪い」、「夜間、目が覚めてしまう」、「全然、眠れない」と訴えて、悩んでいらっしゃる方が多いのも事実です。
  古くは、睡眠は単に脳が疲れてくるから眠くなると考えられていましたが、最近では、脳が自らを修復し、機能を維持するために積極的に眠りに関与していることがわかってきました。
  睡眠には2種類あると言われています。それは「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」で、この2種類の睡眠が約90分ごとに繰り返されます。
  「レム」とは、Rapid Eye Movementの頭文字です。寝ている状態でも眼球がぴくぴく動いている状態をさします。この状態で発生しているのがレム睡眠です。
  よく睡眠時間は何時間が適切なのかという質問を聞きますが、年齢や個人により差があり、一概に8時間がよいとも言えません。続けて睡眠が不足している場合には、自動的に調節がきいて睡眠が深くなります。あまり神経質になるのも逆効果です。

睡眠障害
  睡眠障害には不眠症、過眠症、位相異常など、様々な分類がありますが、ここでは特に不眠症についてご説明します。
 ・ 寝付けない
   主な原因は精神的なもの、または別の疾患によるものです。
 ・ 途中で目が覚める
   主に尿意、夢、脚の動きなどで目が覚めます。前立腺肥大が原因のこともあります。
 ・ 早く目が覚めてしまう
   高齢化によるもの、うつ病によるものなどがあります。
 ・ 不眠症の治療は?
   他の疾患が原因になっている場合は、その病気に対する治療が必要です。また精神的な原因による場合は、薬物療法が行われます。薬物治療には主に睡眠薬が処方されますが、医師からの指示に従って使用することが重要です。勝手に自己判断で服薬を中止してしまったり、または増量したりすることは好ましくありません。

むずむず脚症候群(RLS)
  むずむず脚症候群(Restless Legs Syndrome)と聞いて、ぴんとくる方は少ないと思いますが、米国では人口の5〜8%の方がこの病気にかかっていると言われていますので、日本国内でも少なからず患者さんは存在していると推測されます。
  症状は、睡眠中や静かに座っているときに、脚がむずむずしてきて、動かさずにいられないような状態と言われ、重大な睡眠障害の原因ともなります。
  最近まであまり知られていない病気であったために、この病気にかかっていても、病気という認識のない方が多いと思います。
  もしあなたがこのような症状で悩んでいらっしゃる場合には、一度、専門の医師に相談されることをお薦めします(一般的には、神経内科の先生がご専門です)。
  海外ではこの病気に効く薬がいくつも販売されています。国内でも効果があると言われている薬が別の疾患適応で販売されていますが、本疾患の適応は持っていません。この疾患分野の薬の開発はまだ始まったばかりです。


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